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川の流れの如く

5/28

今まで海辺の町を歩いて来て、幾度も海に流れ込む川を見てきた。その水を見ていて、ふと思った事がある。

水の立場になって考えると俺は川の水だ、川の水だと、生きて来たのに、海の中に吸収され消えてしまうのは嫌だろうなと思う。いくら、嫌だ、嫌だと言っても川の流れは誰も止める事は出来ない。海に流れ込んでしまえば自分の存在すら分からなくなってしまう。

人間も川の水と同じだなと、つくづく思ってしまう。いくら嫌だ嫌だと言っても死から逃れられる事は出来ない。

川の水も最初は小さな雨が山に落ち、谷川にせせらぎになり、沢の水になりやがて大河なって、海に流れていくのだ。大地を潤し植物を育て、動物の命の水となり、やがて海に帰っていく。

人間も川の流れに,まかせ生きていくだけでは、最後は嫌だ嫌だといっても手遅れになる。大地を潤し植物を育て、動物の命の水になれるよう、努力し、悔いのないように生きれば海が迎えにきても、あるがままに受け入れられるのではないかと思う。

加山雄三の「旅人よ」の中にこんな台詞があった。

「人間はみんな旅人だと思う。みんな平等に一度だけ与えれれるのがその人の一生なのだ、そう思えばもったいなくて粗末になんか出来やしない、自分に授けられて力の中で精一杯生きて、人にも自分にも生まれてきて良かったと思われるようなの人間になりたいと僕はいつも思っているだが」・・・



昨日は音調津漁港の便所にお世話になった。便所にお世話になったとはおかしいが、朝、誰かが来たら迷惑になるので早めにテントを回収して5時35分にスタート。

7時過ぎ海岸の荒れた海のなかで大勢の男達がこんぶ拾いをしていた。上下のカッパを着て、手には竹竿のような長い棒を持っていて、潮の流れに合わせてコンブを棒で引っ掛けているようだ。

海岸では女の人が何人も昆布の梱包をしていて、道路にはウインチの付いた軽トラックが何台も止まっている。これは面白いと思いカメラを慌ててバックから出した。レンズが少し短いようなので望遠レンズを出して三脚をすえてシャッターを切る。

さらに海辺に下りていって撮影の許可をもらい、色んなアングルで撮影する。厳しい自然の中で働いている人達・生活観に溢れた素晴らしい被写体だと思った。


昨日、便所に泊まったのが幸いした。先に進んでいればこんな被写体に出会うことはなかった。便所に感謝しなければいけない。「人間万事塞翁が馬」かもしれない。

9時前にコンビニ弁当を食べる。リックを背負っていると時々背中が痛くなることがあるので、今日は武蔵号に背負ってもらい歩いている。これだと驚く位に体が軽くなり、楽に歩ける。

昼過ぎにひとつ先の町の食堂で昼食、ブログ残りがあったので更新する。食事の時間を含め1時間近くかかったが仕方がない。

大樹町に道の駅があると聞いていたので寄って見る。24時間の待合室があり、畳の部屋もある。ラッキーだ、夕食の買い物をして、道の駅で電源をかり、さらにブログの更新をする。



                          今日の写真


               お世話になった便所
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                珍しい黒いラインの入った鳥
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                昆布拾い  1
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きれいなフンベの滝 1
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by musashigaiku | 2010-05-28 19:43 | 北海道  

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