11/24 晴れ
鹿屋市のネットカェを5時起床、ここは100円カレーがあるので朝食に注文した。100円でカレーが食べれるなんて本当にありがたい。カフェを6時10分にスタート。薄明かりのなかトボトボと歩き始める。ここは市街地の外れなので商店街も閑散としている。オレンジのすずらんの形をした街灯が僅かに華やかさを演出している。
市街地を抜けしばらく歩いていると田舎道の変わった。先の方で煙のようなものが上がっていたので近づいてみたら川から上がってくる靄だった。靄に包まれた川が幻想的だったので何枚か写真を撮る。写真を撮り終わって橋を渡っていると下の道になんと牛を連れて散歩している方がいたので驚いた。
これは面白いなと思って写真を撮ろうとしたら相手も私に気が付いて、こちらを見て手招きしているのでカメラを持って下の道に下りていった。私が「立派な牛ですね」と言うと、作業服を着て白い長靴を履いた60歳ぐらいの方が「この牛はあの宮崎の口蹄疫で殺傷処分されたあの有名なスーパースター忠富士の異母兄弟の牛です。名前は「勝安竜号」と言います」と説明してくれた。又「この牛は種牛なので長く元気に働いてもらうため散歩をさせて下半身を丈夫にしている」と言った。
私が「良かったら写真を撮らせて貰えませんか」と言うと「良いですよ」と言って牛にポーズを撮らせ一緒に並んでくれた。何枚か写真を撮って礼をいって歩こうとして下を見ると橋の下を潜って田舎道を進んでいた。これは面白いと思い、又、下りていったら若い従業員にような方が来て社長がこれをと言って名詞を渡された。
名詞を見ると名前は上別府さん。上別府畜産場の社長さんだ。私もブログの書いた紙を渡し良かったら見てくださいと言った。橋の上に戻り、今度は上から散歩しているところを写真に収めた。思わぬところで思わぬ牛と人に会えてラッキーだった。
10時30分、大崎町に入る、近くに商店があったので入ろうとしたら入り口にあのメジャーリーグの福留選手の活躍の速報が大きな紙に書かれて貼れていた。中に入ってパンを買い、福留選手はこの近くの出身ですかと聞くと、スキンヘッドのタコ八郎のような顔をしたおじさんが「オーイ」と言っても届かないけど、この近くの出身です」と言った。面白いおじさんだなと思った。
12時に大崎の道の駅に着く。この当たりから段々眠くなってきて歩きながら何度も立ち止まるようになった。昨日、ネットカフェで深夜に一度目が覚めてそれからあまり眠れなかったので、その影響だと思った。歩いていても意識が朦朧としてきてたまらなくなる。途中バス停でしばらく目をつぶって休んだりして、のろのろ、うとうとと歩く。
14時志布志駅、16時にとうとう宮崎県に突入する。ここまでくればあともう一息だ。串間市に入ってから道路沿いの商店に面白いオレンジの色をした果物のようなものがあったので1枚写真を撮らせてもらった。名前を聞くと「ホックスフロート」キツネの顔に似ているのでその名前がついたらしい。詳細はわからないが家に飾っておくと魔よけになるようだ。
17時半に串間のジョイフルで夕食390円に定食を食べる。さらに40分ぐらい歩いたら串間駅に着いた。この駅は3年前、九州一周の最後の歩きのスタート地点だった。駅はあまり変わっていなかったが駅舎が狭くなり「串間駅の駅」と言う物産館がたっていた。
何処にテントを張ろうかと物色していたら、何やら荷物とギターを積んだママチャリ自転車があった。後ろカゴに日本一周中と書かれている。横のコンビニにそれらしい人がいたので話しかけた。名前をあついゆう 年齢は24歳、ギターの弾き語りをしながら全国を回っているようだ。
自主制作だがCD持っていて販売もしているようだ。私が「1枚いくらですか」と聞くと「600円」ですと遠慮がちに言った。「じゃあ1枚買います」と言うと自転車からCDを持ってきた。CDのタイトルは「あついゆうの日本一周の旅」 日本八景、曲名は(消えぬ想いある限り)(いつもごめんね)(1975年4月30日 ベトナム軍人の想いをのせて)の3曲、聴くのが楽しみだ。
彼の話によると普通の表現ではだれも振り向かないので自転車の日本一周の旅を思いついたようだ。最初はお金もなく3日間ぐらい何も食べるものもなく道端の花を食べたこともあると言っていた。今はバーで弾き語りしたりCDを売ったりしてどうにか最低限の生活が出来ているようだ。又、ブログもやってるようで応援してくれる方の家にお世話になることもあると言っていた。
これからは沖縄に行って2ヶ月ぐらいバイトをして資金をため又、旅を続けたいと言っていた。お互いの名詞交換をして記念写真を撮りあった。私の地元、行橋に来た時は是非寄ってくださいと伝えた。彼はこれから志布志まで行くと言って寒い夜の町をスタートした。
22過ぎに駅の改札口の通路にテントを張った。風が吹きぬけるので寒そうだが仕方がない。テント内に入り寝袋の包まるとあまり寒くなかったのでこれなら寝れると思っていたが、夜が更けるにつれて寒さが強まり、なかなか寝付けなかった。寒いのでトイレも何回も行ったりしていたらとうとう朝まで眠れなかった。
今日の写真
お世話になったシリーズは忘れました
宮崎県突入

ホックスフロート

これが安全で安心な町作り?人を信じる気持ちも大切だと思うが

朝の川

上別府さんと勝安竜号

あついゆう君

彼のCD